台風が日本列島に近づいてくると、「猛烈」とか「非常に強い勢力」とか、とにかく台風の威力がすごいんだなぁと思わせる言葉をニュースでよく聞きますよね。
でも実際のところ、「猛烈」や「非常に強い勢力」ってどのくらいのことを指しているのかよくわからない・・・
そこで、台風の威力を表す言葉から、その台風がどのくらい強さなのかを調べてみました!
台風のニュースで聞く「猛烈」「非常に強い勢力」とはどのくらいのさ?
まずは、風の強さ(風速)について予備知識を入れておきましょう!

覚えておいてください!!
風速20メートルを超えると、立っていられないのです!
このことを前提に、説明しますよ!
気象庁は台風の勢力を示す目安として、台風の「大きさ」と「強さ」を表現します。
例えば、大きさが超大型、強さが非常に強い勢力の場合・・・
今回の台風は超大型で非常に強い勢力で日本列島に近づいてきます。
というような表現になるわけです。
こちらの図が、台風の「大きさ」と「強さ」を示しています。

「猛烈」や「非常に強い勢力」というのは、具体的にはどのような強さなのかというと・・・
- 多くの樹木が倒れる
- 走行中のトラックは横転する
- 電柱や街灯で倒れるものがある
- ブロック塀で倒壊するものがある
- 建物の外装材が広範囲にわたって飛散し、下地材が露出するものがある
- 家屋で倒壊するものがある
- 鉄骨構造物で変形するものがある
このような危険があるのです。
木が倒れたり、トラックが横転するというのは、平均風速30mを超え始めたあたりから危険が出てきます。
台風が大きいとそれだけ図で示す円の範囲が大きくなり、これは、強風域の範囲を示しています。
これは平均風速ですので、瞬間的にはこの1.5倍くらいの強風が吹くこともあるんだとか。
一瞬強く吹いた風によって、トラックが倒れたり、屋根が飛ばされたり、ガラス窓が割れたり、ということが起きてしまうのです。
これらを踏まえて、台風の勢力を表す言葉としては、
超大型で猛烈な台風
という表現が最大級の表現になるわけですね。
しかし、最近に気象状況は依然と比べても激しいものになっています。
そのため、「猛烈」の上を行く台風が出てきたのです。
それが「スーパー台風」です。
最大級の台風「スーパー台風」の威力とは?
スーパー台風の特徴は猛烈な風です。
1分間平均の最大風速が約65m以上の強力な台風のことを表します。
スーパー台風が起きた際に推測される風速80mの強風を送風機によって発生させる実験が以前行われました。
その実験はというと・・・
「赤ちゃんを乗せたベビーカーを押して歩く男性に対して、風速80mの強風を浴びせる」
というものでした。
実験結果は・・・
「赤ちゃんを乗せたベビーカーも男性も軽々と飛ばされてしまった」のです。
ベビーカーに乗っている赤ちゃんが約5㎏とし、男性が65㎏だとしても、70㎏相当の人や物でも軽々と飛ばされてしまうということです。
前途してる通り、風速20mを超えると、立っていることが困難になります。
ですので、この結果には納得ですね。
そう考えると、子供が外に出れば皆簡単に飛ばされてしまうということですね。
台風の影響で学校が休校になっている場合、おとなしく家にいるのが良いでしょう。
そうでなかったとしても、無理して登校させるのは危険すぎます。やめておきましょう。
交通にも大きく影響が出ることが容易に想像できますので、大人であっても、こんな状況で無理に通勤するのはいかがなものかと思います。
台風の情報は事前にわかっているわけですから、自分が住んでいる地域が直撃すると予測されている日に、仕事を休んでも大丈夫なように、事前にスケジュール調整などできる備えをしておくべきですね。
とにかく、台風が来ているときには、外には出ず、最大限身を守る行動をしなければなりませんね!