大学入学共通テストが2025年1月18日、19日に実施されますね。
今年は新学習指導要領に基づく初めての試験ということで、多くの受験生が「難易度はどうなるのか」「平均点は昨年と比べてどう変わるのか」と気になっているのではないでしょうか。
特に、国語や数学では出題形式が一部変更されるため、例年との違いが受験生にどのような影響を与えるのか注目されています。
この記事では、2025年共通テストの難易度やについて、過去3年間のデータや出題傾向をもとに予測し詳しく解説していきます！
Contents
共通テスト2025ボーダーラインは？
2025年の大学入学共通テストの予想ボーダーラインは以下のように予想されています。
- 文系の6教科で約620点
- 理系の6教科で約630点
このような点数が予想されている理由は、いくつかの要因に基づいています。
1. 試験の難易度:
- 今年の試験は新課程に対応しており、特に「情報I」の追加や出題範囲の変更がありました。これにより、受験生の対応力が試されることになり、全体的な難易度が影響を与えています。
2. 過去のデータ:
- 過去数年間の共通テストの得点分布や平均点を基に、予備校などが予想を立てています。これにより、今年のボーダーラインがどの程度になるかを推測しています。
3. 受験者数と競争率:
- 受験者数や志望校の競争率もボーダーラインに影響を与えます。今年の受験者数や志望校の人気度を考慮して、予備校がボーダーラインを予想しています。
これらの要因を総合的に考慮して、2025年の大学入学共通テストの予想ボーダーラインについては、、文系の6教科で約620点、理系の6教科で約630点とされています。
共通テスト2025平均点は？
大学入学共通テスト2025の平均点予想を以下にまとめました。
以下は、過去3年間（2024年、2023年、2022年）の平均点や傾向を基に算出しています。
| 科目 | 満点 | 2025年予想平均点 |
|---|---|---|
| 国語 | 200 | 110.83 |
| 数学Ⅰ・A | 100 | 48.33 |
| 数学Ⅱ・B | 100 | 54.09 |
| 英語リーディング | 100 | 55.72 |
| 英語リスニング | 100 | 63.01 |
| 世界史B | 100 | 61.51 |
| 日本史B | 100 | 56.28 |
| 地理B | 100 | 61.73 |
| 現代社会 | 100 | 58.75 |
| 化学基礎 | 50 | 28.15 |
| 生物基礎 | 50 | 26.71 |
| 地学基礎 | 50 | 35.35 |
| 化学 | 100 | 52.14 |
| 生物 | 100 | 50.70 |
子の平均点は、各科目の過去3年間（2024年、2023年、2022年）の平均点をもとに算出しています。
※過去3年間の平均点については、次の項目で説明しています。
大学入学共通テストは難易度調整が行われるため、極端な変動は少ないと言われていますので、おおむね過去の傾向に基づいて予想されます。
では、続いて、過去3年間の大学入学共通テストの過去科目の平均点を見ていきましょう！
共通テスト過去の平均点まとめ
大学入学共通テストの過去3年間（2024年、2023年、2022年）の科目ごとの平均点と合計点をまとめたものが、以下の通りです。
| 科目 | 満点 | 2024年平均点 | 2023年平均点 | 2022年平均点 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 200 | 116.50 | 105.74 | 110.26 |
| 数学Ⅰ・A | 100 | 51.38 | 55.65 | 37.96 |
| 数学Ⅱ・B | 100 | 57.74 | 61.48 | 43.06 |
| 英語リーディング | 100 | 51.54 | 53.81 | 61.80 |
| 英語リスニング | 100 | 67.24 | 62.35 | 59.45 |
| 世界史B | 100 | 60.28 | 58.43 | 65.83 |
| 日本史B | 100 | 56.27 | 59.75 | 52.81 |
| 地理B | 100 | 65.74 | 60.46 | 58.99 |
| 現代社会 | 100 | 55.94 | 59.46 | 60.84 |
| 化学基礎 | 50 | 27.31 | 29.42 | 27.73 |
| 生物基礎 | 50 | 31.57 | 24.66 | 23.90 |
| 地学基礎 | 50 | 35.56 | 35.03 | 35.47 |
| 化学 | 100 | 54.77 | 54.01 | 47.63 |
| 生物 | 100 | 54.82 | 48.46 | 48.81 |
5教科7科目のの合計平均点は以下の通りです。
- 2024年: 文系536点、理系557点
- 2023年: 文系530点、理系548点
- 2022年: 文系507点、理系510点
このデータから、2024年度は国語や英語リスニングの平均点が上昇し、全体的に得点が改善しています。
共通テストの過去3年間の傾向
大学入学共通テストの過去3年間（2024年、2023年、2022年）の科目ごとの平均点および合計点のデータから、以下のような傾向が見られます。
1. 国語の平均点は上昇傾向
- 国語の平均点は2022年の110.26点から2024年には116.50点に上昇しています。
- これは、2024年の試験で問題構成が比較的平易になった可能性や、受験生が新形式に慣れたことが影響していると考えられます。
2. 数学Ⅰ・AとⅡ・Bの難易度変動
- 数学Ⅰ・Aは2022年に37.96点と低かったものの、2023年には55.65点まで上昇し、その後2024年には51.38点とやや低下しています。
- 数学Ⅱ・Bも同様に、2022年から2023年にかけて大きく上昇し、2024年にはやや難化しました。
- このことから、数学は年度ごとに難易度の調整が行われている可能性が高いです。
3. 英語リスニングは安定して高得点
- 英語リスニングは過去3年間で59.45点（2022年）から67.24点（2024年）まで上昇しており、全体的に安定した高得点を維持しています。
- リスニング力強化への教育現場での取り組みや、受験生の対策が進んでいることが要因と考えられます。
4. 理科基礎科目では「地学基礎」が安定して高得点
- 理科基礎科目では「地学基礎」の平均点が35点前後と他の基礎科目（化学基礎、生物基礎）よりも高い傾向があります。
- これは地学基礎が比較的取り組みやすい内容であることが影響している可能性があります。
5. 合計点では文系・理系ともに微増傾向
- 文系合計点（5教科7科目）は2022年507点から2024年536点へ、理系合計点は510点から557点へと微増しています。
- 特に国語や英語リスニングの得点上昇が全体平均を押し上げた要因と考えられます。
6. 科目間で得意・不得意の差が顕著
- 英語リスニングや地理Bなど一部科目では安定した高得点が見られる一方で、数学Ⅰ・Aや生物基礎などでは得点が低く推移しています。
- これは受験生全体で苦手意識を持つ科目が一定数存在することを示唆しています。
まとめ
全体として、国語や英語リスニングなど一部科目で得点が安定または上昇している一方、数学や理科基礎などでは年度ごとの難易度調整による得点変動が見られます。
また、全体的な合計平均点は微増傾向にあり、新形式テストへの受験生の適応力向上も影響していると考えられます。
共通テスト2025難易度は？昨年よりもやや易化か？
2025年の大学入学共通テストの難易度について、昨年よりもやや易化と予想されています。
そう予想する理由について、過去3年間（2024年、2023年、2022年）と比較するとしながら説明していきます。
2024年よりもやや易化する可能性が高い
- 2024年の平均点は基幹3教科（英語、数学、国語）で上昇傾向にありました。特に国語が大幅に易化したことから、2025年もこの流れを引き継ぎ、全体的に平均点が上昇する可能性があります
過去3年間と比較しても平均点は高めになる可能性
- 新課程入試初年度である2025年は、出題傾向が「ソフトランディング」になることが予想されており、新形式への適応を考慮した問題構成になると考えられます。
2025年は新学習指導要領に基づく新課程入試の初年度です。
このため、受験生への負担を軽減するために出題傾向が安定し、難易度が抑えられる可能性があります。
過去の新課程導入時（例：2015年）でも初年度は平均点が高めになる傾向がありました。
国語では試験時間が10分延長され、大問数が増加しますが、資料読解など実用的な問題が中心となり、慣れれば得点しやすい内容とされています
数学では選択問題が減り必答形式になる一方で、基礎的な問題も含まれるため、大幅な難化は避けられると予想されています
2024年の基幹教科（英語リーディング・リスニング、数学ⅠA・ⅡB、国語）の平均点は前年より上昇しており、この傾向が続く可能性があるとみられています。
まとめ
2025年1月18日・19日に実施された大学入学共通テストは、新学習指導要領に基づく初めての試験として注目されています。
特に国語や数学では出題形式が一部変更され、受験生の対応力が問われました。
過去3年間（2022～2024年）のデータを基にした予想では、2025年の平均点は全体的にやや上昇する可能性があります。
国語では試験時間が延長される一方、実用的な資料読解問題が中心となり得点しやすい内容と予測されています。
数学では選択問題が減少し必答形式になるものの、基礎的な問題も含まれるため大幅な難化は避けられると見られています。
過去の傾向から、英語リスニングは安定して高得点を維持し、地学基礎など理科基礎科目も比較的安定しています。
一方で数学Ⅰ・AやⅡ・Bは年度ごとの難易度調整が顕著で、得点変動が見られます。
2024年には国語や英語リスニングの平均点が上昇し、文系で536点、理系で557点と全体的に得点が改善しました。
この流れを受けて2025年も平均点の上昇が期待される一方、新形式への適応が鍵となります。
新課程導入初年度という背景から、出題傾向は「ソフトランディング」となる可能性が高いです。
