鬼滅の刃遊郭編で帯を操る容姿端麗な美しい鬼・堕姫がまず現れます。
そして、柱である宇髄天元が堕姫の首を斬り、ピンチに陥ると突然現れた妓夫太郎。
妓夫太郎は堕姫の兄で、二人合わせて上弦の陸。
鬼無辻無惨からも認められるほど美しい容姿をしている堕姫とうって変わって、痩せ細った体で気味の悪い容姿をしている妓夫太郎。
なぜそんなに痩せ細った体になってしまったのか、まとめてみました。
妓夫太郎の体はなぜ瘦せ細っているのか?
【テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編】
第八話のあらすじ・スタッフクレジット・場面写真を公開いたしました。
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歯はギザギザで、体のあちこちには血のようなあざがあります。
見るからに不健康な容姿をしている妓夫太郎。
これは先天性梅毒に見られる症状だったのです。
そのため、生まれたころから、妓夫太郎の体は梅毒に侵されていたということです。
妓夫太郎の体が痩せ細っている原因の病気「梅毒」とは?
梅毒とは現在でいう「性感染症」の一種です。
先天性ということは、妓夫太郎の母親が妊娠前から梅毒にかかっていて、そのまま妓夫太郎を産んだ、ということです。
母親が梅毒に侵されていて、子供がお腹にいるときに感染すると、ほとんどの場合は死産もしくは重い障害をもって生まれてくるそうです。
当時の遊郭では梅毒にかかっていた女性がたくさんいたのでしょう。
梅毒にかかっている場合、放置しておくと最終的には血管や脳、脊髄(脊髄ろう)などが障害を受けて死亡します。
歴史的にみると、日本では、江戸時代に流行した病気です。
1940年以降にペニシリンという抗生剤が普及するまでは治療薬はなく、多くの人が亡くなった病気なのです。
妓夫太郎の悲しい生い立ち
妓夫太郎が生まれたのは、遊郭の最下層である羅生門河岸であった。
妓夫太郎は生まれてくる前にも、生まれた後にも何度も殺されそうになっているのです。
しかし、あの細い体で、病気に侵された体で必死に生きたのです。
遊郭という場所では、うつくしい見た目こそ価値があったため、醜い容姿の妓夫太郎は周りの人たちからもひどい扱い受けていたのです。
そんな中生まれたのが、妹の「梅」。
「梅」という名は死んだ母親の病名である「梅毒」から名付けられたと言われている。
「梅」に容姿は美しく、なぜか母親からの梅毒を受け継ぐことはなかったのです。
妹の名前「梅」は、死んだ母親の病名「梅毒」から名付けられた。
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妹「梅」が生まれて、誰もがうらやむような美しい妹がいることが、 それまでの妓夫太郎の劣等感を振り払っていたのです。
しかしそんなある日のこと、妓夫太郎が仕事から戻ると梅が生きたまま焼かれていたのです。
梅は客だった侍の目玉をかんざしで突いて失明させてしまったのです。
その報復として、焼かれてしまったのです。
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そして、その侍と近くにいた遊郭の女将を妓夫太郎は持っていたカマで殺したのです。
生きる気力を亡くしさまよっていた妓夫太郎と梅のもとに現れたのが、当時上弦の陸だった童磨という鬼だったのです。
童磨、遊女を喰いながら生きている鬼であった。
そして、妓夫太郎と梅に鬼の血を分けたのです。
そして梅は「堕姫」となるのです。
なんとも悲しい生い立ちの妓夫太郎ですね。