スキージャンプでまさかのスーツの規定違反にひっかかってしまった高梨沙羅選手。
今回、このスーツ規定違反の対象になった選手は高梨選手だけではなく複数いることから、も、このルールの在り方など、疑問を持つ人が多くいますよね。
国際的な厳しいルールのもとに成り立っている競技ではあるものの、そのルールの不明確さになんとも後味悪い終わり方となってしまいました。
そして、高梨選手も自分を責めて謝罪のコメントを出す始末。
これまで、メダルを目指して協議に打ち込んできた選手に対して、酷な結果となってしまいました。
各国から集まるこの「スーツ規定違反」についての苦言の声をまとめてみました。
高梨沙羅選手のインスタに掲載された謝罪コメント全文紹介
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これまで、数々の試合で実績を上げてきていることは誰もが知っている高梨沙羅選手。
そんな選手にこのような謝罪コメントを出させるような結果を生んでしまった今回の北京おリンピックいなってしまいました。
個人的には、選手が謝罪する必要なんて一つもないと思いますが、高梨選手本人の心情は一般人には到底計り知れないものがあるということですよね。
なんとも後味が悪いですね。
【まとめ】高梨沙羅選手のジャンプスーツ規定違反に各国からも苦言多数
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高梨沙羅選手同様にスーツの規定違反で失格となったドイツのカタリナ・アルトハウス選手は全大会までに2大会連続銀メダルを獲得しており、監督であるシュテファン・ホルンガッハー氏も苦言を呈しています。
シュテファン・ホルンガッハー監督はドイツ「ZDF」やスポーツ専門放送局「ユーロスポーツ」に対しこのように述べています。
「これはもはやスポーツの精神に反する。完全にクレージー。我々にはなんの説明もなかった」
「本当に厳しい結果となった。(マテリアル)コントロールに関しては、五輪に合わせて別の測定方法を始めたと言わざるを得ない」
「もはやスポーツとして成り立っておらず、うまく切り抜けられるかどうか心配しなければいけない状況になってしまっている。規定通りのジャンプスーツにするため、あらゆる手を尽くしていく」
さらに、同じくドイツのチームマネジャーのホルスト・ヒュッテ氏はこのように述べています。
「”スキャンダラス”とまでは言わないまでも、非常に疑問のあることだ。私たちは皆、理解できない」
「激しい怒りを感じている。女子選手たちは、みな個人戦と同じスーツで飛んだと言っている。全く理解できない」
そして、失格となったドイツのカタリナ・アルトハウス選手はこう語りました。
「これまで経験したことないほど長い時間、上から下までくまなくチェックされた。何か見つかるまで検査が続くような感じだった」
さらに、同じく失格となったノルウェー女子代表のシリエ・オプセト選手は、同国の「VG」に対しこう語りました。
「審査員らは全く異なる方法で(スーツを)測定し、新しい手順だった」
さらにノルウェー女子代表チームのブラーテン監督の声はこちら。
「非常に苦痛。なぜ失格になったのは女の子だけなのか? 残念ながらこの日は我々のスポーツにとって悲しい日だ」
選手、監督ともに、疑問が残るようなチェックが行われ、失格選手が続出してしまったことに、純粋にオリンピック競技を楽しんでいた視聴者たちにとっても疑問の残る結果となってしまいましたね。
これだけのことが起きたのですから、この規定、測定方法に何らかの問題があったことは明らかです。
今後、この規定が選手たちにとってより理解されるような規定へと変わっていくことを祈るばかりです。