大雪に備えて融雪剤を準備している人も多いと思います。
融雪剤を用意したはいいけど、どのタイミングで使用するのが良いのか、気になっている人が多いようです。
雪が降る前にまくのがいいのでしょうか?
それとも、雪が降った後にまくのがいいのでしょうか?
この記事では、融雪剤をまくタイミングやその効果など、気になることについてまとめいています。
融雪剤は雪が降る前にまくのか?降った後にまくのかどっちが正解なのか?
融雪剤は雪が降る前にまくのか、降った後にまくのかは、融雪剤の種類や気温によって異なります。
融雪剤には大きく分けて以下の2種類のタイプがあります。
【融雪剤の種類】
- 発熱するタイプ
- 発熱しないタイプ→凍結防止剤
発熱するタイプと発熱しないタイプとで、雪が降る前にまくのが効果的か、降った後にまくのが効果的か変わってきます。
融雪剤の種類によって、効果的なまくタイミングがちがうため、雪が降る前、降った後のどちらにまくのが正解とは一概には言えません。
ではその2つのタイプについて、詳しく見ていきましょう!
発熱するタイプの融雪剤をまくタイミング
発熱するタイプの融雪剤とは、水に溶けるときに熱を発生させて雪や氷を溶かす融雪剤のことです。
使用するタイミングは以下の通りです。
~効果的に使用するタイミング~
- 雪が降ってまもないとき
- 雪が積もった後
発熱するタイプの融雪剤を撒くタイミングは、雪が降ってまもないときや、雪が積もった後やアイスバーンのような固くなった雪に対してが効果的です。
雪が降る前に撒くと、水分が少なくて反応が起きにくいので、効果が薄くなります。
主な成分は 塩化カルシウム ですが、他にも 塩化マグネシウム や 硫酸アンモニウム などがあります。
発熱するタイプの融雪剤の効果は、以下のようなものがあります。
~発熱するタイプの融雪剤の効果~
- 雪や氷を溶かす速度が速い
- 凝固点を下げる効果もある(塩化カルシウムはマイナス50度、塩化マグネシウムはマイナス30度、硫酸アンモニウムはマイナス20度まで)
- 極寒地でも使用できる
さらに、発熱するタイプの融雪剤を撒く際には、以下の点に注意が必要です。
- 皮膚や呼吸器に刺激を与える可能性があるので、手袋やマスクなどを着用する
- 塩害や環境汚染の原因になる可能性があるので、散布量を適切に調整し、散布後に水で洗い流すなどの対策をとる
- 車や自転車などの金属部分に錆びを起こす可能性があるので、洗車やメンテナンスをこまめに行う
発熱しないタイプの融雪剤をまくタイミング
発熱しないタイプの融雪剤とは、塩化ナトリウムや酢酸系、尿素などの成分のものを指しています。
これらの融雪剤は、凝固点を下げることで雪や氷を溶かしますが、発熱はしません。
これはいわゆる凍結防止剤ともいわれています。
発熱しないタイプの融雪剤を使用するタイミングは以下の通りです。
~効果的に使用するタイミング~
- 雪が降る前
- 雪降って間もないとき
発熱しないタイプの融雪剤(凍結防止剤)を撒くタイミングは、雪が降る前や降ってまもないときが効果的です。
雪が降り始める前に散布すると、凍結防止効果が長持ちします。
雪が降り始めたら、雪が積もる前に散布すると、雪の融解を促します。
雪が積もった後やアイスバーンのような固くなった雪には、発熱しない融雪剤は効果が薄くなります。
発熱しないタイプの融雪剤の効果は、以下のようなものがあります。
~発熱しないタイプの融雪剤(凍結防止剤)の効果~
- 融雪効果が長時間持続する
- 環境に優しく、塩害や金属腐食のリスクが低い
- 皮膚や呼吸器に刺激を与えにくい
さらに、発熱しないタイプの融雪剤(凍結防止剤)を撒く際には、以下の点に注意しましょう。
- 融雪剤を散布する際には、散布量や塩害などにも注意が必要です。
- 散布量は、雪の状態や気温に応じて調整し、過剰に散布しないようにしましょう。
- 塩害は、散布場所周辺のコンクリートや金属、土壌、植物などに悪影響を及ぼす可能性があります。
- 塩害を防ぐためには、散布後に水で洗い流すなどの対策をとりましょう。
発熱するタイプもの融雪剤より凍結防止剤のほうが、金属や土壌などへの影響は低いようですが、それでも注意は必要です。
融雪剤を使うときは、天気予報や気温、雪の状態などを確認して、適切な種類と量を選んでください。