KOBE CHIBEN（神戸智辯）は、イチローが現役を引退後に結成した草野球チームで、その名前には彼の特別な思いが込められています。
この記事では、イチローがチーム名を「KOBE CHIBEN（神戸智辯）」にしたのはなぜなのか、その由来について詳しく解説していきます！
また、KOBE CHIBEN（神戸智辯）のメンバーはどうやって選抜しているのか、など気になることについても解説していきます！
「KOBE CHIBEN」なぜこのチーム名なのか由来は？
KOBE CHIBEN（神戸智辯）というチーム名の由来には、イチローの特別な思いが込められています。
このチームはイチローが現役を引退した後に結成した草野球チームで、彼のプロ野球人生とは違った形で野球の楽しさを伝えることを目的にしています。
まず、チーム名の「CHIBEN」は、智辯学園和歌山小学校・中学校・高等学校の「智辯」に由来しています。
なぜこの学校の名前を取り入れたのかには、イチローが特に感動したエピソードがあります。
イチローが智辯学園和歌山高等学校に感銘を受けたのは、神戸総合運動公園野球場で行われた高校野球の秋季大会でのことです。
その大会で、智辯学園の応援団が披露したブラスバンド演奏に強く心を打たれました。
彼はその時、学校の応援スタイルやエネルギーに感動し、一気に智辯学園和歌山の大ファンになりました。
この出来事がきっかけで、チームの名前を「KOBE CHIBEN」とすることを決めたのです。
さらに、チーム名に「KOBE」を入れたのは、イチローが神戸を拠点に活動しているためです。
彼の練習拠点も神戸にあり、地元とのつながりを大切にする姿勢がうかがえます。
「KOBE CHIBEN」という名前には、智辯学園への深い敬意と、神戸での活動を通じて草野球を楽しむというメッセージが込められています。
チームの結成当初から注目を集め、2019年12月1日に行われた初試合でも、智辯学園和歌山高等学校の教職員チームを相手に快勝しました。
この試合は軟式球で行われ、イチローは投手として完封勝利を収め、「めちゃくちゃ楽しかった」と試合後に語っています。
彼がプロ野球の第一線を退いた後も、野球を楽しむ心は変わらず、草野球を通じてその喜びを共有し続けています。
イチローは現役時代、硬式野球で世界的な成功を収めましたが、引退後は軟式野球に親しむようになりました。
彼は、特に中学生までは軟式野球をプレーすることが理にかなっていると考えており、身体への負担が少ない点や、野球スキルの向上に役立つという理由を挙げています。
このような背景からも、KOBE CHIBENというチーム名は、単なる名称以上にイチローの野球哲学や彼の過去の経験に基づいた象徴的な意味を持っているのです！
「KOBE CHIBEN」メンバーはどうやって選抜？
KOBE CHIBEN（神戸智辯）のメンバーは、他の一般的な草野球チームとは異なる独特の選抜基準によって構成されています。
まず、このチームのメンバーはイチローが現役時代に自主トレーニングを共にしていた人物たちが中心となっており、野球の経験者だけでなく、時には未経験者やイチローよりも年上のメンバーも含まれています。
この多様性は、KOBE CHIBENが単なる競技チームではなく、野球を通じた交流と楽しみを重視する場であることを示しています。
まず、KOBE CHIBENの大きな特徴は、プロ野球やアマチュア野球の経験が必須ではないという点です。
イチローは、かつて共に練習していた選手やスタッフを招いて、このチームを編成しています。
そのため、メンバーの中には、野球経験が豊富な選手もいれば、逆に全くの初心者もいます。
イチローは、自らの経験を通じて、野球は誰もが楽しめるスポーツであると考えており、KOBE CHIBENではその信念を体現しています。
特に注目すべきメンバーの一人に、元プロ野球選手の松坂大輔がいます。
彼がKOBE CHIBENに入団したのは2022年で、当初から投手ではなく打者としての役割を求められていました。
松坂は現役時代、日本および米国の両方で数々の実績を残した投手でしたが、KOBE CHIBENではイチローの希望により「4番打者」としてチームに貢献することを期待されています。
このように、現役時代とは異なる役割を与える点も、KOBE CHIBENのユニークな特徴です。
また、2021年12月に行われた女子高校野球選抜との試合では、イチロー自身が投手として出場し、他のメンバーも試合に参加しています。
この試合は1-0という接戦でKOBE CHIBENが勝利しましたが、ここでもプロアスリートが競技の枠を越えた役割を楽しみながらプレーする姿が見られました。
メンバー選抜に関しては、勝敗以上に、野球を楽しむこと、そしてチームの仲間と共に良い時間を過ごすことが最優先されています。
KOBE CHIBENのもう一つの特色は、試合における戦術や練習内容も、競技力の向上よりも楽しさを重視している点です。
イチローは練習時に細かな技術指導を行うこともありますが、厳しい競争や結果を求めるのではなく、リラックスした雰囲気の中で、メンバー一人ひとりが野球を楽しむことを最優先しています。
こうしたアプローチは、野球に対する彼の長年の経験と、現役を引退した今だからこそ感じる「野球の本質的な楽しさ」を反映しています。
さらに、KOBE CHIBENの試合やイベントには、プロ経験者だけでなく、ファンやアマチュア選手も参加することがあり、その交流を通じて、野球の魅力を広める役割も果たしています。
このように、メンバーの選抜基準は技術や実績だけでなく、「野球を楽しむ心」が重視されており、それがこのチームの最大の魅力と言えるでしょう。
「KOBE CHIBEN」発足のきっかけは？
KOBE CHIBEN（神戸智辯）の発足は、イチローの引退後の新たな挑戦として注目されました。
イチローがプロ野球の第一線を退いたのは2019年のことですが、その後、彼は野球の新しい形を模索し、プロとしての緊張感とは異なる「楽しむための野球」に焦点を当てるようになりました。
このチームを結成するに至った背景には、彼自身の野球哲学とともに、現役時代に経験したさまざまな人々との交流や、草野球への思いが大きく影響しています。
KOBE CHIBENの発足のきっかけは、イチローが現役時代に関わった自主トレーニング仲間や、支えてくれた人々との関係にあります。
イチローは現役時代、特定の場所や人々に対して強い感謝の念を抱いており、引退後も彼らと共に野球を続けることを望んでいました。
特に、自主トレーニングを手伝ってくれたメンバーとのつながりが、このチームの結成に直結しています。
つまり、プロとしての厳しい競争を越えて、純粋に野球を楽しむための場としてKOBE CHIBENを創設したのです。
もう一つの重要な要因は、イチロー自身が軟式野球に親しんでいたことです。
プロ野球では硬式球を使用しますが、イチローは中学校時代まで軟式野球を経験しており、その楽しさと難しさに改めて気づかされました。
彼は、軟式野球は身体への負担が少なく、特に若年層にとって理にかなった競技であると考えています。
そのため、KOBE CHIBENの試合でも軟式球を採用し、野球の別の側面を追求することになりました。
KOBE CHIBENの初めての試合は、2019年12月1日に神戸総合運動公園野球場で行われました。
この試合の相手は、智辯学園和歌山高等学校の教職員で編成されたチームでした。
イチローはこの試合で9番投手として出場し、見事に完封勝利を収めました。
プロ野球での輝かしいキャリアを持つイチローですが、この草野球の試合で感じたのは「めちゃくちゃ楽しかった」という純粋な喜びでした。
この試合は、彼にとってプロとしての厳しい試合とは一線を画し、野球の本来の楽しさを再確認する機会となりました。
KOBE CHIBENが特別なのは、単にプロ引退後のイチローが楽しむためのチームではなく、彼が野球を通して伝えたいメッセージが込められている点です。
イチローは、草野球を通じて野球の持つ楽しさや、仲間と共有する喜びを広く伝えたいと考えています。
プロ野球選手としてのキャリアを持ちながらも、草野球というカジュアルな形で野球に取り組む姿は、多くのファンにとっても新鮮であり、野球に対する愛情が伝わってきます。
また、KOBE CHIBENの試合や活動は、野球における競技性だけでなく、他者との交流や社会貢献の要素も含まれています。
たとえば、2021年には女子高校硬式野球選抜との試合が行われました。
この試合は単なるエキシビションマッチではなく、女子野球の普及や支援を目的としたもので、KOBE CHIBENは1-0で勝利を収めましたが、イチローは自らのパフォーマンス以上に、女子野球の発展を支援することに意義を感じていました。
このように、KOBE CHIBENの発足の背景には、イチローの引退後の新たな人生の楽しみ方や、野球を通じた社会貢献の意思が強く反映されています。
彼は、野球を通じて人々に喜びを届けるだけでなく、若い世代や野球未経験者にも広く門戸を開き、野球が持つ楽しさやチームワークの重要性を共有し続けています。
KOBE CHIBENは、プロ野球選手としてのイチローだけでなく、野球そのものへの愛情を象徴するチームであり、その発足のきっかけには、彼の深い情熱が詰まっています。
まとめ
KOBE CHIBEN（神戸智辯）は、イチローが引退後に結成した草野球チームで、彼の野球に対する思いが凝縮されたチームです。
その名の由来は、イチローが神戸総合運動公園野球場で高校野球の試合を観戦した際に感動した智辯学園和歌山高等学校の応援団に対する敬意から来ています。
メンバー選抜においては、野球経験者だけでなく、年齢や経験を問わない多様な人物が参加しており、楽しむことを最優先としています。
チームの発足背景には、イチローがプロとしてだけでなく、草野球を通じて「野球の楽しさ」を伝えたいという願いが込められています。
KOBE CHIBENは、競技としての野球を超えた交流の場であり、野球の魅力を広める役割を果たしているのです！！
